おもちゃ箱 〜 Scatola da giocattolo 〜

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【F1】ロシアGP予選

ロシア・ソチで開催されるF1第16戦の予選結果。

 

  1. バルテリィ・ボッタス(メルセデス
  2. ルイス・ハミルトンメルセデス
  3. セバスチャン・ベッテルフェラーリ
  4. キミ・ライコネンフェラーリ
  5. ケビン・マグヌッセン(ハース)
  6. エステバン・オコンフォース・インディア

     

  7. シャルル・ルクレールザウバー
  8. セルジオ・ペレスフォース・インディア
  9. ロマン・グロージャン(ハース)
  10. マーカス・エリクソンザウバー
  11. マックス・フェルスタッペンレッドブル
  12. ダニエル・リカルドレッドブル
  13. ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ)
  14. カルロス・サインツルノー
  15. ニコ・ヒュルケンベルグルノー
  16. ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ)
  17. フェルナンド・アロンソマクラーレン
  18. セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)
  19. ストフェル・バンドーン(マクラーレン
  20. ランス・ストロール(ウィリアムズ)

 

今回の予選、まったく面白くなかった。

赤太字の5台は、パワーユニット(PU)交換によるエンジンペナルティを受けるため予選結果に関係なく後方グリッドからスタートすることが決まっていて、Q1しか走っていない。というか、Q1も全力走行ではなく、流して走らせていたようにみえた。

だってどんなに頑張ってもグリッド降格が決まってるし、タイヤを消耗させないため、とりあえずQ1のタイムを記録するだけのために走るというのは、当然のことだろう。

 

そして、青太字斜体のルノーの2台はというと、とくになんのペナルティもなく、予選の結果が、そのままスターティンググリッドに反映される。

Q2進出が決まったルノー、しかしマシンの性能差で、Q1を終えてグリッド降格がわかっているレッドブル勢よりも前の列には上がれない。

その上、あまり前の方の列からスタートとなると、タイヤ選択が自由にできない。

そのため、マシンには乗車したがQ2を走らないという選択をした。

Q2以降を走らせず後方の列からのスタートで享受できるメリットは、

 

「3つある新品タイヤ(今回は、ソフト、ウルトラソフト、ハイパーソフト)を自由に選択できる前の方の列から決勝をスタートできる」

 

ことにある。

私の知る限り、意図的に走らせないことによるペナルティはない。

が、「意図的に」という曖昧さをルールに盛り込むと、必ずその隙間をついて利を得ようとするチームが現れるので、今回のルノーがとった行為について、どういうペナルティを与えるルールが良いのかは難しい判断だと思う。

 

むしろ、予選後にピエール・ガスリーが語っている通り、ドライバーやチームに、予選を走らせることにもインセンティブを与えるようなルールを導入してはどうだろうか。

 

インセンティブといっても金銭的なものだけでなく、たとえばポイントを付与するというのも良いだろう。

日本のスーパーフォーミュラーでは、各レースごとに、予選ではポールポジション・ポイントやファステストラップ・ポイント、決勝では順位によるポイントとファステストラップ・ポイントというのが設定されている。

ポールポジションポイントとファステストラップ・ポイントは、それぞれ1ポイントですが、シーズン通して見たとき、この1ポイントの積み上げがシーズンチャンピオンの明暗を分けることになっており、ポールをとるのが難しいドライバーは、「せめてファステストラップを!」と、予選でも全開走行を観せてくれる。

 

もちろん全開走行はタイヤを苛める走らせ方であり、チームの財政に大きく影響を与えます。

が、観客は喜ぶ。

だってコースのあちこちで、バトルが観られるんです。

 

チーム財政の優劣が大きいF1世界で、特定チームだけの独走を許すと面白みがなくなってしまう。

それを抑制するためのエンジンペナルティなのは判ります。

(ちなみに、今回、ペナルティを受ける5台は、新しいPUへの交換ではなく、アップデート前の古いPUへの交換がペナルティとされている。お古に交換してペナルティって、どうなんだろうと思うけど・・・)

 

何でもかんでもペナルティを課すという規制ルールばかりではなく、観客を喜ばせるだけでなく、ドライバーもチームもオイシイと思えるルールの導入を節に願うばかり。

 

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